以前関わりのあったイケてる青年B君が、

「ちょっと相談が有るのですが」

と、塾を訪ねて来てくれました。　　

人生の岐路に立つ時、私を忘れずに思い出してくれるのは、大変に嬉しい事です。

気づけば1時間半も熱弁を振るってしまいました。

聞いてる方はさぞ苦痛だったでしょう。

ごめんねB君。

これに懲りずに、また何かあったら来てね。



以下にその要点をまとめておきますので、B君並びに、なんか人生がうまくいかない人はお読みください。

さて、

人生に挫折と失敗はつきものです。

しかしながら、

挫折と失敗の無い人生に幸せが訪れる事も、またありません。

物凄い挫折感いっぱいの方は、こう考えてください。

「あ、今自分は幸せの入り口に立ったんだ」と。



挫折や失敗は放置すればそのままですが、

それらは必ずあなたに「選択」を迫ってくるはずです。

このままの道を進むのか、

別の道を探すのか、と。

そしてどちらの道を選ぶにせよ、とにかく選んで立ち上がる事は、

あなたを強くします。

強ければ人間は優しくなれます。

強くて優しければ人に喜ばれる人間になります。

それを成長と言います。

成長は人を幸せにします。

挫折や失敗を放置しない事は、幸せになる為の最大の要件です。



挫折や失敗を味わったという事は、あなたは挑戦をしたという事です。

挑戦をして駄目だった事は、こう捉えてください。

「これは自分に合った適性では無かった」と。

別の道を目指せと自分に教えてくれる道標だと。

失敗や挫折をしたという事は、あなたは努力をしたという事です。

その努力は必ずあなたの能力を高めています。

無駄にはなっていません。

次の道を目指す為の実力としてあなたに身に付いています。



大切なのは、次の道の選び方です。

人にアドバイスをもらう事は多いに結構です。

人に助けてもらうのもいいでしょう。

ですが、

決断だけは必ず自分でしてください。

人に決めてもらう事だけは、決してしてはいけません。

どんなにそれが困難で大変でも、自分の人生は自分で決めてください。

なぜなら、

人間は自分以外の人間に設定してもらった目標の為には頑張れないからです。

挫折や失敗にまで至る手前で、もう駄目だと逃げて嘆くばかりになります。

挫折や失敗は人を強くしますが、嘆きや逃げは人間を限りなく弱くします。

自分の人生の進んで行く方向だけは必ず自分自身で選択し、決断してください。

その時のあなたの歩みは必ず力強いはずです。



とは言え、

自分の事を自分で決める習慣の無かった人には、これは大変に困難な事で苦痛を伴う事でしょう。

なので、まずは身近な事から始めましょう。

今日起きて何を一番最初にするか。

今日は何を食べるか。

どんな服を買うか。

などの、身近だけれど苦手な事がおそらく有るのではないでしょうか。

まずはそこからです。

そこから始めましょう。

あと、物を言う時、とりわけ自分の意思を相手に伝える時、

「私は」あるいは「俺は」と自分自身をしっかりと主語に添えるようにすると、

自分の頼りなさや弱さが少しづつ消えていきます。



最後にB君。

君は進むべき道さえ見つかれば、

必ず大成する男だ。

俺が言うんだから間違い無い。

今は苦しいだろうが、

自分自身の努力と力だけで、自分の道を決めて欲しい。

そして挑戦しよう。

何かに挑戦する事なしに、自分自身が見えてくる事はないからね。