2018年09月28日 23:13  カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:

「先生、私はどこの大学を受けたらいいですか」



「私はどこの大学を受けたらいいですか」

さて、毎年この首題の質問をよくされます。

可愛そうですが、その回答はたった一つです。

「あなたの人生を大きく左右する事です。どんなに辛くて苦しくても、自分で決めなさい」

根拠に基づく正確な情報はいくらでも提供し、本人の将来を考えたアドバイスも私なりに必死でします。

しかし自分の人生の決断を人に委ねてはいけません。たとえ親と言えどもです。

人生はどういうルートを通ろうが、必ず壁に突き当たります。

人に決めてもらった道にそびえる壁は、必ず言い訳をして避けて通りたくなります。乗り越えようという意欲が極めて起きにくいからです。

決断には勇気が要り、覚悟が要ります。

しかしそれらは必ず人を育てます。

安易な道を選択してはいけません。




時に立ち止まり振り返って考えることは良いですが、安易な選択をし続けると、人生は必ず行き詰まります。

必ずです。

辛くとも、豊かな実りに繋がる道を選び続けて下さい。





しかし道が全く見えなった時には、今、その場で出来る最大限の努力をし尽くして下さい。

必ず道は開けます。



あの手この手で必死に努力をしているうちに、もともとの問題はいつのまにか消えていて、別の所から新たな希望の芽が出ている事はよくある事です。

私が考えているのは、詰まる所、塾生の幸せな人生しかありません。

私の職業人生も、もってせいぜい20年もありません。

何度も言いますが、これから日本は大変な状況に突入していきます。

どうか知恵と思考力と勇気を、私のもとにいる間に学んでいってください。



その為に、今日も学びに励んでください。
















  
  • LINEで送る


Posted by 仲川学院 │コメント(0)

2018年09月27日 00:02  カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:

子供の信頼を最も失う大人



さてですが、子供が全く言う事を聞かない、なめられてしまって子供が注意を受け入れてくれない大人の方、結構いらっしゃいませんか?

私が思うにその原因は以下の三つです。

⑴ 人間としての基本ができていない
⑵ 子供のご機嫌とりをする
⑶ 子供と同じ土俵でケンカする

⑴については論外ですので詳細は省きます。約束は守り、しっかり働き、家族ができたら家族をしっかり守りましょう。それらができない大人の言う事は、子供に限らず誰も聞きません。

⑵以下について考えてみましょう。

子供のご機嫌とりをする大人



できた事や良い事をほめる、お小遣いをあげる、何か買ってあげるなどの育児サービスは極めて大切です。

しかしその動機をしっかり考えてみましょう。

もしかしたら「子供に好かれたいから」「嫌われたくないから」「言う事を聞いて欲しいから」という自分の側の都合だけでサービスを提供していませんか?

子供はそこをすぐに見抜きます。

「なんだこの人、自分が好かれたいだけじゃん」と。

こうなったら子供はもう言う事を聞きません。

自分が好かれるためにでは無く、子供のより良い成長を願って子供に接しましょう。

本当に子供の事を考えておりますと、愛情を注ぐ、ほめる、喜ばせるだけで無く、必ず叱らなければならない場面が出てきます。

そうした時は、きちんと叱ってやりましょう。

それができない大人は子供から信頼されません。

さて次にご説明したいのが

子供と同じ土俵でケンカする大人です



子供が暴言を吐いて来た時、物を壊すなど破壊的な行動をした時、どうしますか?

先程も申し上げた通り、そこは叱るべきところです。

しかしながら、叱った事でそれらの行為を子供がやめた時どうしてますか?

ちゃんと言う事に従った事を、注意を聞き入れた事をほめていますか?

子供の悪い行動を矯正するために必要なのは、叱った後、それを受け入れた事をほめてやる事です。

叱る事そのものよりも、ほめる事の方が重要です。

叱りっぱなしはむしろ事態を悪化させていくばかりです。

中でも最悪なのが、子供の粗暴な行為をそのまま子供に返してしまう事です。

「馬鹿!」と子供に言われれば「大人に向かって馬鹿とはなんだこの馬鹿!」と言う具合に。

これをやっていると、子供が小さいうちはねじ伏せられますが、成長するにつれ手に負えなくなります。

反抗期ともなると、腕力で大人を凌ぐ子供も出てきます。暴言もエスカレートします。それで親が負けてしまう事があります。

なので子供を叱る場合にはまず「この子は何故怒っているのだろう」「何故暴言を吐くのだろう」と言うところを真剣に考え抜いてください。

大人らしい洞察力を必ず働かせてください。

本論からは外れますが、この洞察力こそが、教育には最も大切だと私は考えております。

その後で「今は叱るべき」と判断したら、大人として冷静に、そして子供に充分に伝わる言葉を尽くして叱りましょう。

決して暴言に暴言を返す、暴力に暴力で返す子供と子供のケンカにしてはいけません。

これを続ける限り、子供にとって大人は「倒すべき敵」になってしまいます。

そこまで行き着いてしまったら、もう誰の言うことも聞きません。

今回のブログは大変長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。

皆様の何かのヒントになれば幸いです。






  
  • LINEで送る


Posted by 仲川学院 │コメント(0)

2018年09月23日 00:18  カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:

学校の目的



「人間であるからには、すべての人が人間らしく生きてゆけなくては嘘だ。そういう世の中でなくては嘘だ。(中略)
だが、今のところ、どんなに僕たちが残念に思っても、世の中はまだそうなってはいない。人類は、進歩したといっても、まだ、そこまでは行きついてはいないのだ。(中略)
そもそも、この世の中に貧困というものがあるために、どれほど痛ましい出来事が生まれてきているか。どんなに多くの人々が不幸に沈んでいるか。また、どんなに根深い争いが人間同士の間に生じてきているか。」

原作 吉野源三郎
漫画 芳賀翔一
2017年8月24日(株)マガジンハウス発行
『漫画 君たちはどう生きるか』
より抜粋



ここ十年来、入試過去問ばかり読むのに追われ自分の為の読書がさっぱり出来ませんでした。

昨年、この本が一大ブームとなって書店の棚を飾っていたので、読みたくて読みたくて仕方なかったのですが、ようやく今日読む事が出来ました。

本論からは外れるものの。痛く心に残ったのが、冒頭に抜粋させていただいた文章です。

この本の舞台は1937年の東京です。

81年が過ぎた現在、技術は格段に進化し、文化は洗練され、経済規模も飛躍的に拡大しました。

しかし冒頭に抜粋した、人の生き方は、なんら変わったでしょうか?

大平洋戦争に敗北し、その後の高度成長期、昭和終焉期の狂乱景気を経て、そしてそれらは脆くも崩れ去って、同じところに帰って来てやしないでしょうか。

というより、真に解決せねばならない問題は当時から手付かずのままに放置されて来てしまったのではないでしょうか。

昭和初期の人々からすれば、我々は想像だにし得ない世界を今生きています。

しかしながら冒頭にあげた問題は、そこだけ見れば余す所なく現在にそのままあてはまってしまいます。

つまりこれは、どんなに生活の様式が変わろうと、仮想現実の世界を電子機器の発達が生み出すまでになっても、我々は全く何の進歩もしていなかった事に他なりません。

私も含め、近代から現代に至るまでの人間は、自分自身をどうするのか、どう修めるのかを極めておろそかにしてきてしまったようです。

教育者として汗顔の至りであります。

自分を修める、貧困から抜け出すために最も有効な手段は「学ぶ事」に尽きます。

学校の本来の目的もそこにあるはずです。

これは塾生に常々言っている事ですが、これからの日本は、まだ世界のどこの国も経験したことのない未曾有の危機に突入していきます。日本がそれをどう乗り越えるのか、世界中が注目しています。

日本が危機を乗り越える事が出来れば、それはそのまま同じ危機を迎えようとしている、現在のところ「主要国」と呼ばれている国々を救う貴重なリーディングケースになります。

そしてそれを担うのは、今私が教えている子供達の世代です。

だから子供達、多少は面白くなくても、気に入らない事が有っても、とにかく学校で学ぶ事を大切にし、自分で考える力を養い、そしてもしも自分が頭が悪いと感じているなら、その代わりに詰め込めるだけの知識を頭の中に詰め込んで、その総量で勝負のできる人間になって下さい。

そうでなければ、極めて苦しみの多い人生を送る事になります。日本の存続も危うくなります。

そうならないために、学校というものをうまく活かして下さい。

学校はそのためにあります。

『君たちはどう生きるか』そして「学校をどう活かすか」

しっかり考えて下さい。









  
  • LINEで送る


Posted by 仲川学院 │コメント(0)

2018年09月19日 23:35  カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:

俺が間違っていた



ネットの口コミはアテにならん! とは私の勝手な持論であります。

というわけでネット戦略も広告も全然やって来ませんでしたが、

俺が間違っていた

うちの塾を自分で検索してみたらどうなるか、さっきやってみたら、以下の口コミを発見!



読んでみたらこんな文言が

「先生はビジネスがヘタ」

何て的を得た口コミだ!

その通りじゃないか!

うちの集客は生徒とそのご父兄の直接紹介だけでほぼ100%!

まさに昭和ビジネス!

うーむ、ネット口コミ、真実を突いてるじゃないか。

近隣の個人塾がバッタバッタと消えて行く中、生き残ってるからまあいいじゃないかと言ってはいられない。

このままでは嫁に怒られてしまう。小遣い没収の憂き目にも会いかねない。

さあ!今からネット戦略に精を出さねばって、

えーと、

どうすりゃいいんだ!?

とりあえずブログ書いてみました。

読んでしまったみなさん、

申し訳ありませんでした
  
  • LINEで送る


Posted by 仲川学院 │コメント(0)

2018年09月17日 18:16  カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:

最短最速最速攻




今期合格第一号が出ました。



何年も通ってくれた最後の恩返しに、塾生の合格はとにかく、何が何でも最短最速最速攻で決めさせてやりたい。

何とか約束を果たせてひと安心です。

しかしまだまだこの後に何人もの受験生が控えています。

意地でも志望校に合格させてやりたい。

いや、合格させる。

頑張ります。

追記
写真の上の方のひこにゃん剣は、柄を握ると「ぷー!」と鳴りますので、居眠りしかけた塾生を起こすのに使います。

顔の前にもっていって「ぷー!」と鳴らしますと、びっくりして大抵一発で起きます。効果絶大です。

ある意味これのおかげで合格したと言えなくは無いので、一緒に写してみました。

それだけです。

気になった方、

どうもすみません。





















  
  • LINEで送る


Posted by 仲川学院 │コメント(0)

2018年09月06日 02:06  カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:

ふざけるな



9月になりましたら余裕ができて、またブログが書けるなあと思っていたのですが、有難い事に(?)そうはならず、多事多難な日々を送っており、本題のブログがなかなか書けません。

楽しみにしてくださっている、ごく僅かな皆さん、申し訳ありません。

気づけば今日も夜中の1時を随時過ぎてしまいました。

しかしながら猛烈に腹が立って眠れやしませんので寄稿させていただきます。

したがいまして私は怒っておりますので、文中にはかなり不快な表現を含みます。

最初に文字だけ大にしてお詫びしておきます。

申し訳ございません

いや、すでにタイトルからして酷いですね。申し訳ない限りです。

さて、何を怒っておりますかというと。



とある障害を持つ子の自傷行為があまりにひどく、私自身も心を痛めておりましたが、謎が解けました。

その子を迎えに行ったところ、親御さんがその子に正論で説教していました。

実に立派な、誰が聞いても正しい事を言っておられます。



また、その子の関係者会議の座長さんも、100人が聞けば100人が賛同するであろう立派な方針を打ち立てておられます。

「どんな苦しい事も最後までやり遂げられる子に」と。

ですが101人目の極めてヘソの曲がった三文馬鹿の私だけはこうです。

「ふざけるな。いい加減にしろ」

人間、確かに何度かは死にものぐるいで何かを乗り越えなければなりません。

しかし毎日毎日死にものぐるいの努力を押し付けられて、それを十数年も絶え間無く続けて来た人間など居ません。

少なくとも会議に集まった人間達の中には一人もいませんでしたし、もちろん私にも無理です。

自分たちにも出来ない事をなぜ「障害があるから」という理由だけでその子に押し付けねばならないのでしょうか。

ここまで追い詰めれば自傷に走るのも当たり前ですし、自傷で済んでいるうちはまだしも、どこかかから飛び降りるという発想がその子に芽生えてしまった時は全ての終わる時です。

母親も座長さんも立派な方です。社会的にはこれ以上無いご立派な方々です。

ですが子供を駄目にしてしまう親と根本的な部分で共通してしまっています。

「生きる事は楽しい、生まれてきて良かった」という生きる上で最も大切な土台を子供に与えていないという点で。

これが無ければ、しつけも社会規範も勉強も全て何の意味もありません。土台の無いところに立派な建物を建てようとしても無理なように。

私は、親の、とりわけ母親の愛情には論理性は要らんと思っております。

世の中には様々な理由で父親と母親を兼ねなければならない方々が決して少なくは無い事を承知で言いますが、

それにしても子供を問答無用で愛する事の方が先です。

しつけや社会規範はその後で教えれば充分です。

我が子が勉強しない、努力しないと嘆く前に、ご自分が我が子に充分な愛を与えたか、生きる土台を作ってやったのか、今一度振り返ってみましょう。

繰り返しますが、生きる土台とは「生きている事は楽しい」という感覚です。

そして自分の痛みや苦しみを、親が分かってくれているという安心感です。




これが得られた子は、困難に立ち向かっていける人間になります。

逆に無ければ、人生の前半を大変に苦戦しながら生きねばならなくなります。

勉強どころではなくなってしまいます。

励ますという事は「頑張れ」と言うことではなく、苦しみを理解してやる事だからです。










  
  • LINEで送る


Posted by 仲川学院 │コメント(0)