重荷を背負った子供達

仲川学院

2018年05月13日 07:23

勉強しろといくら言ってもしない子について考えてみる③


さて、本題のブログ3回目です。今回は勉強する前から疲れてしまっている「重荷を負った子」について考えてみたいと思います。



大人でも心配事や悩みがあれば、仕事が手につきませんよね。

同じ事が子供にも起きているかもしれません。

重荷で倒れる子とは

家族の中に嫌なムードが漂っていれば、子供はそうしたものには非常に敏感ですから、たちどころに感じ取ってしまいます。

そうした時、一番先に潰れてしまうのは、一番弱い子ではなく一番優しい子です。

なぜならそうした子は、なんとか家庭の中を良くしようと必死で立ち回るからです。

子供は言うまでもなく愛を充分にもらって心を育ててもらうものです。なのにその子供が周囲に精一杯愛を与え、家庭の中をなんとかしようとする。

こんな痛ましいことはありません。

子供は自分が蓄えていたほんのわずかな愛も、心のエネルギーも全部使いはたしてしまいます。

これでは勉強どころではありません。

子供が復讐に走る時



さて、子供の懸命の努力にもかかわらず家庭の中が良くならなかったら、子供の心を無視し続けた家庭に、子供は復讐に出ます。

これは当たり前です。

復讐のやり方はいろいろです。家庭内暴力。非行、引きこもり、自傷行為など。

不良少年や引きこもりの子供たちは、実は誰よりも優しい子供だったのかもしれません。

そこに気付く事が出来れば、解決の道も見えてくるかもしれません。

子供の養育環境を良いものに整えてやるのは、大人の責任です。

重荷を取ってやらなければ、子供が勉強に向かう事はありません。

子供に勉強しろと言う前に、子供が重荷をおろせる環境をまず整えましょう。


関連記事