子供の問題を抱える親御さんの相談にのっておりますと、

だんだん話が本題からそれて親御さんの人生相談になってしまう事がかなり多くあります。

お父さんお母さんがまず幸せでないと、なんだか子供に悪いしわ寄せが行ってしまうようです。

なのでお父さんお母さん、

まずはあなた方が幸せになってください。

その為に少しお役に立てるかもしれない話しをします。

人生がうまくいかない人にも少し参考になるかもしれません。



さて、私の所に相談に来られる方は、どうにもならない心の苦しみを抱えてやって来られます。

親身になってお子さんの話しを伺っているうち、親御さん自身の悩みや苦しみがボロッと出て来てしまいます。

無理もありません。

私で良ければと思い丁寧に聞かせて頂いているのですが、

苦しみを一人で抱えてしまう人の共通点も次第に見えてきました。

自分に対する見方と、他人に対する見方の片方、あるいは両方がゆがんでいるのです。



「私が悪いから」
「私さえしっかりしていれば」
「私はダメな人間だから」
と、執拗に自分を責める人。

「夫が家庭に無関心だから」
「他人は信用できないから」
「今の世の中は腐っているから」
どこまでも他者のせいにする人。

はっきり言いますが、

もうどちらもやめませんか。

反省は確かに大事でしょうが、どういうわけか自分を責める人は前進しません。

他者を責めるだけの人には成長がありません。



まずは自分というものを正しく知りましょう。

良いところしかないという人もいない代わりに、悪いところばかりという人間は居ません。

あなたには必ず良いところと悪いところがあります。

なぜ良いところに目を向けず、それを大切になさらないのですか。

第一段階として、そこに温かい目を向けてください。

自分に向ける眼差しが温かくなった時、初めて他人に向ける眼差しも温かくなります。

そうなると、実に様々なタイプの他人がいることに気づくはずです。

酷い人も確かに多く居ますが、優しい温かい人も劣らずに多くいます。

人のだらしなさが、おおらかさという美徳だと気づいたり、

あるいはその逆もあるでしょう。

その上で、他者と関わり、あるいは関わる事をやめるという選択もしましょう。

それは憎んでいた人が実は自分の味方だったり、

自分を愛してくれていると思っていた人が、全く真逆の人だったりと、

大きな転換をあなたの人生にもたらします。

自分を正しく知る。そして他人を正しく知ると、世界は大きく変わります。

そして自分が誰と付き合い、誰を避けるのかを明確にしましょう。

世の中の人全員と仲良くする事は不可能ですし、それに挑戦する事は自分を壊します。

反対に世の中の人全員を遠ざけるのは、幸せを追っ払うのと同じ事です。

その為に、

お父さんお母さん、

今何か家庭の中に問題があるのであれば、自分がまず変わっていきましょう。

自分を正しく知ってください。

そしてそれは手に負える問題、手に負えない問題の区別をつける事にも繋がります。

手に負えない問題は行政であったり、専門家の力をうまく利用していきましょう。

それは責任の放棄ではなく、逆に正しく責任を果たす事です。

あなたの苦しみが終わる事が、子供を救う事もあります。