2019年07月21日 17:24 カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:塾
それってホントに子供の目標?
本日は、シリーズの3回目
「子供をやる気にさせるには」各論②
それってホントに子供の目標?
であります。
過去記事はこちらからどうぞ
↓↓
http://vowwowisno1intheworld.boo-log.com/e491919.html
さて、時々こういうお子さんに出会う事があります。
「僕は将来、医者になりたいです」と言うので、その動機を聞いてみると
「お金が儲かるから」「社会的地位が高いから」と、どうも不明瞭な返事しか返ってきません。
もちろん、お金を儲けたいと言うのは悪くはありません。
労働の一義的な目標は、働いて生活に必要なお金を稼ぐところにあるからです。
ですがお金が儲かり、社会的な地位の高い職業は医者だけではありません。他にもたくさんあります。
なので先に挙げたような動機は、医者を目指す根本的な理由にはなりません。
職業を選ぶ動機としては、やはりその職業でなければ達成し得ない夢が必要です。
「医者になって、僕はガンと戦うんだ」「大学病院で心臓病の研究をして、多くの人を救うんだ」
たとえ青臭かろうが、こうした強烈な動機に支えられて目指すので無ければ、早晩、医師になる困難さや、なってからの重責やハードワークに潰されて挫折します。
そして人生を後悔のうちに送り、やる気は失われます。
これは本当に正しい人生の選択でしょうか。
もっと別の道を目指していれば、やりがいと生きがいを燃やして生きていけたはずです。
ではなぜ、自分にとって本来的に向いていない医者を目指してしまったのか。
答えから先に言いますと、
親が子の生きる道の幅をどんどん狭めていった結果です。
医者以外の職業は下らない
金が儲からなければ働く意味が無い
安定が一番
などと親が常に常に言い続けていれば、子供は親のその価値観を内面化してしまいます。
そして自分本来の夢や目標を、その狭められた価値観の中から見つけ出さなければならなくなります。
つまり、何事につけ親が批判的であると、子供は自分の人生の選択肢を狭めなければならなくなります。
そして内面化してしまった親の価値観に合う人生を選択しようとし、
本来自分に向いていて自分がやりがいを燃やせる人生の選択肢を捨ててしまいます。
こうした親の価値観と自分の価値観のすり合わせは、反抗期の衝突を経て、親も自分も納得のいくものに変わっていきます。
しかし、この自分らしく生きて行くために神さまが与えてくれた反抗期という期間の過ごし方を失敗してしまった子は、
悲劇です。
内面化した親の人生の続きを、自分の人生として生きようとしていきます。
それがたまたま自分に合っているか向いていれば何も問題ない訳ですが、
そうはならない事も多々あります。
不登校、家庭内暴力、就労拒否などの問題になってそれらは現れてきます。
そうした親御さんの相談を受けると、大抵は「子供の好きなように、やりたいようにやらせて来たんですが」とおっしゃいます。
ですがよく話しを聞くと、先に述べたような価値観の押し付けが行われています。
これでは「あなたの好きなように人生を送って良いのよ。ただし私が気にいる生き方の範囲の中でね」と言っているのと同じ事です。
全く子供の適性や能力の傾向を無視しています。
これでは子供は、遅かれ早かれ力尽きます。
やる気など出るはずはありません。
なぜなら目の前の選択肢の中に、自分が意欲を燃やせるものなど一つも無いからです。
しかし子供は優しい子であればあるほど、親の願いに応えなければ、自分の人生をこの中のどれかに当てはめなければと無理をします。
そしてそれが親による価値観の操作ではなく、自分でその道を選んだと思い込もうとします。
その結果、子供はなぜやる気が出ないのか、自分でも分からなくなります。
しかしやる気の出ない事を、親や周囲に責められ続けます。
こんな気の毒な人生はありません。
世の中に批判的な目を向けてしまう、あるいは他を非難する癖のある親御さんは、子供にそれを聞かせるのはやめましょう。
よしんば聞かせるにしても、子供の考えも良く聞いてやりましょう。
追記
子供が確たる理由もなくなぜか無気力なら、親御さんとしては、上記のような価値観の操作を行ってこなかったかどうか、一度は疑ってみてください。
そしてもし、確かに自分はそうだったと思い当たるなら、
社会の側からみて良い目標ではなく、その子にとって良い目標を探す事を、お子さんとともに頑張ってみてください。
そのためにお役に立ちそうなブログも下記に貼らせていただきます。
↓↓
http://vowwowisno1intheworld.boo-log.com/e488413.html
追記2
親の人生は親のもの。子供の人生は子供のもの。
この区別はしっかりとつけましよう。
親子が幸せに生きていくために。
自分以外のものになろうとしてはいけない。人生は人に見せるためのものではなくあなたのためにある。幸せに生きるために。
怒涛の愚痴ブログ。大学教授という名の馬○野郎
弱さと向き合おう。人間の成長はそこから始まる
楽しみだけを追い求めると必ず喜びの無い人生を送る事になる。惨めな人生をおくらない為に必要な事
捨て猫にゃーちゃん塾に来る♪
「何もしない」という事が何よりも大切な時がある。人生を棒に振らないために。
怒涛の愚痴ブログ。大学教授という名の馬○野郎
弱さと向き合おう。人間の成長はそこから始まる
楽しみだけを追い求めると必ず喜びの無い人生を送る事になる。惨めな人生をおくらない為に必要な事
捨て猫にゃーちゃん塾に来る♪
「何もしない」という事が何よりも大切な時がある。人生を棒に振らないために。
Posted by 仲川学院
│コメント(0)