2018年11月12日 22:39 カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:塾
お節介と親切の違い
「私がこんなに子供の事を考えてやっているのに、子供が分かってくれない」
多くのお母さんがこう言って相談に来られます。
現代のお母さんは大変です。
お仕事をし、育児、教育のガセ情報は巷に溢れ、それらをよく吟味して取捨選択し、家事の大半はこなさねばならず、いろんな事がのしかかった上での家庭内教育。
それはそれは大変です。頭が下がります。
そして子供に一生懸命に考えたアドバイスをする。
でも子供の方は言うことを聞かないどころか反発する始末。
辛いですね。
遠慮なく私の所へ相談に来てください。
ですが、さて、ひとつだけお母さんに振り返ってみて欲しい事があります。
極めて抽象的にお話しをしますが、
「いらない傘」を子供に貸してやしないでしょうか?
もう少し抽象的なまま、話しを続けます。ご辛抱を。
雨が降ったとします。そんなにひどくはない雨を想像してください。
加えてお子さんが外出しようとしていたら。
そんな時に親ならば子供に「傘を持って行きなさい」と言いますよね。
当然の親心です。そして親切な事です。
ここまでは子供も有難いなあと思っています。
しかしながら、子供の方は、「ちょっと出かけるだけだから、走ればいいや。傘持ってくとむしろ邪魔だなあ」と思うかもしれません。それで
「傘要らないよ」と言うかもしれません。
この時に大事な分かれ目が来ます。
「あら、そう?」と言って傘を引っ込めますか、それとも「ダメよ持って行きなさい」となおも傘を持たせようとしますか?
この時傘を引っ込めれば親切は親切のままで子の心に感謝が生まれます。
しかし傘を押し付けるのであれば子の方は「お節介」と感じ反発心が生まれてしまいます
さらに、お節介を繰り返せば、親が何か言おうとしただけで反発心が湧き上がってしまい、親の言う事を聞かないぞという態度で臨んで来ますので、親子関係が緊張に満ちたものになってしまいます。
お節介はする方にもされる方にも悲劇しかもたらしません。
もしかしたら、子を思うあまり、お節介を重ねてやしないでしょうか。
自分の気持ちなり思いを相手に与える時、それを受け取らない自由も相手に与えてあげるのが親切。
受け取らない自由を相手に与えなければ、親切はお節介に変わってしまいます。
お節介をやめれば、自分も相手もずいぶん楽になれます。
参考になれば幸いです。
追記
ただし、日常的な雨でなく明らかに台風が来ているのであれば、親切かお節介と考える前に、子供の外出そのものを止めなければならないのは言うまでもありませんが。
子の心や体がピンチの時は、お節介も親切もヘチマもありません。それはまた違う話しです。
Posted by 仲川学院
│コメント(0)