子供が生きてさえいてくれるなら、
世のお父さんお母さん、
子供が生きてさえいてくれるなら、その事にまず感謝しようではありませんか。
私が今の教育の道に入ったのは、実はサラリーマン時代の仕事の相棒に自殺された事に端を発します。
ショックのあまり職を辞し、精神保健福祉士を目指し、専門学校に入学しました。
その間のアルバイトに、塾講師をしていたところ、生徒達が様々な悩みを私に打ち明けてくれました。
「先生私はもう死にたいです」と相談された時、この道を進む事が亡き相棒への最高の償いになると思い、本職にする決心をしました。
現在に至るまで、学問ばかりでなく命の大切さ、楽しく生きる術を子供達に教えて来たつもりもあり、また自負もありました。
ですが本日、かつての教え子の訃報を知らされました。
私が伝えてきた事、教えてきたと思っていた事は、ほんの上っ面の自己満足の、教えたつもりになっていた事に過ぎませんでした。
際限無く悔やまれます。
私は、もう一度、生きるとはどういう事か、幸せになるとはどういう事なのか振り出しに戻して考え、あらためて教育をする者としての原点に返って修行をやり直します。
世のお父さんお母さん、
子供の出来が多少は悪かろうが頭が少しばかり足りなかろうが、とにかく今元気で生きていてさえくれるなら、
その事に、子供に感謝しようではありませんか。
Posted by 仲川学院
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