2018年10月11日 18:47  カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:

文句を言う生徒は宝物



勉強を教えておりますと、大抵の生徒は大人しく指導に従いますが、中にはこう言う子もいます。

「何で勉強なんかしなきゃいけないんだ!」
「歴史なんか覚えたって意味ないじゃん」
「数学なんか社会に出て使わないじゃん」



確かにその通りです。

実学と呼ばれる分野はともかく、日常の暮らしに因数分解やら古代文明の興りなんぞは顔を出しません。

なので先のような質問、というか必死の勉強逃れの為の文句を言われると、こちらも一度立ち止まって考えねばなりません。

「一体、学校で教えてるこれって、何のためなんだろう?」と。学問する意義を根本から考えさせられる事になります。

これは間違い無く指導者の実力を高めます。

そう言う子らと共に考え、その子ら共々納得できる答えを見つけ出せた時、子供は変わります。また指導者も一段高みに登る事になります。信頼関係も強くなります。

同様の理由で、

「センセー早口で何喋ってるか分かんない!」
「説明が長すぎてこんがらがる!」

などの文句も大歓迎です。

先程の通り自分の実力をあげるヒントになるからです。

私は生徒の言った文句は大事にします。文句を言う生徒は本当に宝物です。

良く考えて、やはり生徒の側が間違いだと分かった場合のみ反論するようにしています。悪ければきっちり叱ります。

やみくもに発言を封じて「俺の言う事を聞け」では、反抗期を迎えた子供は言う事を聞きません。

もしかしたらこのやり方は、子育てにも通用するかもしれません。もしかしたらですが。




屁理屈ばかりこねる子にも「ひょっとしたら一理あるのかもしれない」と考えてやる事は、親子関係を大きく改善するかもしれません。

教育は洞察力です。

「何でこの子は暴れるのか」「何で怒っているのか」「何で分からないのか」

それらの原因を、子供を叱る前に、一度立ち止まって考えてやる事無しに教育は成功しません。

子育ても、案外そうなのかもしれません。










  
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Posted by 仲川学院 │コメント(0)