2018年09月27日 00:02  カテゴリ:子育てカテゴリ:勉強カテゴリ:

子供の信頼を最も失う大人



さてですが、子供が全く言う事を聞かない、なめられてしまって子供が注意を受け入れてくれない大人の方、結構いらっしゃいませんか?

私が思うにその原因は以下の三つです。

⑴ 人間としての基本ができていない
⑵ 子供のご機嫌とりをする
⑶ 子供と同じ土俵でケンカする

⑴については論外ですので詳細は省きます。約束は守り、しっかり働き、家族ができたら家族をしっかり守りましょう。それらができない大人の言う事は、子供に限らず誰も聞きません。

⑵以下について考えてみましょう。

子供のご機嫌とりをする大人



できた事や良い事をほめる、お小遣いをあげる、何か買ってあげるなどの育児サービスは極めて大切です。

しかしその動機をしっかり考えてみましょう。

もしかしたら「子供に好かれたいから」「嫌われたくないから」「言う事を聞いて欲しいから」という自分の側の都合だけでサービスを提供していませんか?

子供はそこをすぐに見抜きます。

「なんだこの人、自分が好かれたいだけじゃん」と。

こうなったら子供はもう言う事を聞きません。

自分が好かれるためにでは無く、子供のより良い成長を願って子供に接しましょう。

本当に子供の事を考えておりますと、愛情を注ぐ、ほめる、喜ばせるだけで無く、必ず叱らなければならない場面が出てきます。

そうした時は、きちんと叱ってやりましょう。

それができない大人は子供から信頼されません。

さて次にご説明したいのが

子供と同じ土俵でケンカする大人です



子供が暴言を吐いて来た時、物を壊すなど破壊的な行動をした時、どうしますか?

先程も申し上げた通り、そこは叱るべきところです。

しかしながら、叱った事でそれらの行為を子供がやめた時どうしてますか?

ちゃんと言う事に従った事を、注意を聞き入れた事をほめていますか?

子供の悪い行動を矯正するために必要なのは、叱った後、それを受け入れた事をほめてやる事です。

叱る事そのものよりも、ほめる事の方が重要です。

叱りっぱなしはむしろ事態を悪化させていくばかりです。

中でも最悪なのが、子供の粗暴な行為をそのまま子供に返してしまう事です。

「馬鹿!」と子供に言われれば「大人に向かって馬鹿とはなんだこの馬鹿!」と言う具合に。

これをやっていると、子供が小さいうちはねじ伏せられますが、成長するにつれ手に負えなくなります。

反抗期ともなると、腕力で大人を凌ぐ子供も出てきます。暴言もエスカレートします。それで親が負けてしまう事があります。

なので子供を叱る場合にはまず「この子は何故怒っているのだろう」「何故暴言を吐くのだろう」と言うところを真剣に考え抜いてください。

大人らしい洞察力を必ず働かせてください。

本論からは外れますが、この洞察力こそが、教育には最も大切だと私は考えております。

その後で「今は叱るべき」と判断したら、大人として冷静に、そして子供に充分に伝わる言葉を尽くして叱りましょう。

決して暴言に暴言を返す、暴力に暴力で返す子供と子供のケンカにしてはいけません。

これを続ける限り、子供にとって大人は「倒すべき敵」になってしまいます。

そこまで行き着いてしまったら、もう誰の言うことも聞きません。

今回のブログは大変長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。

皆様の何かのヒントになれば幸いです。






  
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Posted by 仲川学院 │コメント(0)