自分を追い詰める子へ
このアイコンを使った時は、真面目に書いていますので、長く暗く固いのですが、最後までお読みくだされば幸いです。
自分で自分を追い詰める子
理想を高く掲げる事は本来、良い事です。
しかし現実のその子の能力、体力では到達不可能な、高すぎる理想を掲げてしまう子に出くわす事が有ります。
そうした子は、多くの場合、理想に届かない自分は存在価値が無いとでも言わんばかりに自分で自分を追い詰めて、挙句に心身の調子を崩してしまいます。
かくして、理想はさらに遠のきます。
そして理想に届かない自分を激しく責め、疲れ果ててて無気力な人間になります。
小さい階段を登れ
こうした子にかけてやるのに一番良い言葉は何だろうと常々考えておりましたが、今ひらめきました。
ハンデを負った子供達の指導によく用いられる概念に「スモールステップ」というものがあります。
読んで字のごとく小さな階段です。
小さな階段なら登れます。
そして小さな階段でも、一つ一つ登っていけば、やがては遥かな高みに着けます。
逆に、高すぎる階段を登ろうとすれば、登れずにいつまでもその場所で苦しみ続けるだけになります。
これは考えるまでも無く健常者にも当てはまる事でした。
「理想を達成したければ、小さな階段を登れ。そのかわりどこまでも。」
これなら理想を下げろと言わずに、その子の現実の力と向き合わせてやれる。
現実の力と向き合えれば、頑張れば超えられる壁に向かわせてやれる。
その達成感を繰り返し繰り返し味あわせてやれれば、その子を変えられるかもしれない。
さっそく明日、言ってやろうと思います。
Posted by 仲川学院
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